icon_recipe店長ブログ

2018.03.12人の情けに震えた日 東日本大震災

7年経っても被災地にいらっしゃる方の生活は未だに元通りではないのだと、
ここ数日のテレビ番組を観て切なくなります。

その頃東北のお客様を担当していた私は、3.11の2週間後、
一般車も通行可能となった東北自動車道を使って、石巻のお客様のところに支援物資を届けようと、
都内で買い出しをしました。

当時、都内でも物資が不足していて、特に子ども用の紙おむつは一人1つという制限がありました。
自宅近くのドラッグストアの店員さんに「被災地に向かうのでなんとか2つ3つ販売してもらえないか?」とお願いしました。

店員さんも店長に取り次いでくれ、同様にお願いしたところ
「申し訳ありませんが、本部からの指示でお売りできません」との返答。
そのやりとりを背後で聞いておられた見ず知らずのご婦人が、子ども用の紙おむつをレジで購入して、
私に差し出し「私は行けないけれど、あなたにこれを託します」と言って下さいました。
突然のお申し出に、私はとても驚きました。
満足にお礼も言えぬまま何度もお辞儀をして、有難く頂戴しました。

これまで何十回もこの話をしていますが、今でも彼女の差し出してくれたおむつと、
その言葉を口にするとき、感極まって涙が滲みます。

東京のど真ん中で、私がもらった、かけがえのない人の情けです。
以来、違う形でその恩を返せないかと動いている気がします。

あの夜、東北自動車道を戻ってくる緊急車両のおびただしい車列と、高速道路のうねり。
翌朝、全く人の気配が感じられないシーンとした街。
機会があればお話ししたいと思います。